紺屋の白袴とはよく言ったもので、お客様の仕事をしていると自社サイトが後回しになってしまいます。というのは言い訳で、わたしがワガママを言いたい放題、変更し放題、そんなことをしていたら着手してから保留期間も含めて1年以上が経ってしまいました。会社設立時にはロゴやサイトのデザインについて最短でどのように月虹製作のカラーをアピールできるかを重点に置かざるを得なかったので、とりあえず社名やロゴにひきずられるかたちでデザインをしていきました。昨年3期目に、事例やブログの記事などの整理が必要な時期に差しかかり、思い切って全面リニューアルに踏み込んだのですが、とにもかくにも、わたしのエゴが強すぎてデザイナーは最終的には「いいと思います」としか言わなくなってしまいました。あきらめ半分、本音半分であったら本望です。
自社でWebサイトを公開するということは企業の活動としては当然のことで、いまではそのサイトのクオリティの高低、ユーザーに与える企業イメージ(デザインも含め活動内容や情報発信力)などが問われることが当たり前となっています。新卒の方たちはすでにスマホネイティブで、ブラウザでサイトを開いた時にデザインがスマホに最適化されていないだけで閉じたりするくらいです。就職時のネックがキータイピングというくらいですからね。
ですが、こういったいわゆるコーポレートサイトは、すでに一般化された定形のデザインパタンがあり、それを企業のイメージやカラーに合わせていくだけでスマホ対応も含めて相応のクオリティのものができてしまうのが実情です。もちろん掲載したいコンテンツの量や、Webサイトでの活動をどれだけ重要視しているかにもよりますが、特にデザインに関しては現在のWeb制作会社が付加価値として提供しているもの、例えば企画であったりコピーであったり社内の写真や動画であったりと、つまり企業のブランディングの方向性に依るところがあり、こだわればこだわるほどより制作会社の実績や経験が問われる部分であります。
わたしはなににこだわったか。それは「月虹製作が与えている基本的なイメージを損なうことなくやりたいようにやる」ということでした。Web制作会社としてのしがらみ?である、工数や制作期間などは一切考えず、ロゴのアップデートから着手して雪だるま式に作業量を増やしていきました。ロゴの彩色や線の太さ、バランスは設立当時に時間をかけられなかったこともあり、リベンジとなる仕事でした。メニューの名称や見せ方はとにかくあまり一般的なものとしないように考えてみた結果、出来上がったものを見ると、わりと普通の見せ方で、途中で怖気づいたのではないかと思うようなところもあります・・笑。ですが、わたしもデザイナーも現時点ではやりきった感もあり、わたしとしては大変満足している出来栄えです。多少ページの読み込みが重いなど、見苦しい点があるかと思いますが、今後のメンテナンスで軽量化、最適化していくことを課題とし、順次改善していきたいと考えています。
普段、お客様のためにWebサイトやシステムを製作する一方で、自分たちのためだけにやりたいようにやった結果です。わたしのエゴ、月虹製作の社風がそのままでているのかもしれません。本当に恥ずかしい限りですが、これが現在の月虹製作です。
こんな当社ですが、これからもよろしくお願いします!