安形です。めちゃくちゃ遅ればせながら明けましておめでとうございます。
年末年始は、4年ぶりくらいに実家に帰省しました。寝正月にしたかったというのが理由ですが、10年以上会っていない一人暮らしの祖母に会いに行きたかったのです。久しぶりに会った祖母はあと5年もすれば100歳になるのですが、いまでもたまに畑に行くそうで、身体はすっかり小さくなったけれど、大きな声ではっきり喋り、干し柿を揉んでいるところを眺めていると、幼少の頃の夏休みに遊びに来た記憶がどんどん蘇ってきました。
札幌に戻って年始からバタバタとしていると大雪が降って、結局年間の積雪量は変わらないのだなぁとため息をつきながら雪かきをする日常です。
近況はさておき、昨日こんな記事を読みました。
当社は小さな会社ですし、社員全員が年齢も、その人の素性もすぐにわかるような会社です。静かで狭い事務所(といっても割りと広いのですが)で仕事をしていれば、誰かの元気がなければわかるし、顔色が悪ければ体調を心配できる。悪く言えば、くしゃみも咳も、間違ってオナラをしてしまえばみんなに聞こえる、そんな労働環境です。そんな労働環境のなかでひとりの社員が、仕事に対するモチベーションが下がっていたり、ひとりで問題を抱えていたりする。それに気づいたわたしはどうするか。
大きな企業では、記事に書いてあるように無気力になってしまった社員へのケアや、それを管理する上司に対する指導も、ひとつひとつ丁寧には行き届かないのが実情でしょうし、大きな行事や催事をしたり、社内SNSを整備したりして社内のコミュニケーションを円滑にし、仕事に対するモチベーションを維持、向上させようと努力しているんでしょうね。
実は以前、仕事の仲間たちで休日にバーベキューをやる計画をしました。これは社員のやる気向上とかそういうものではなく、どうしても話をしたいことがあったし、1人も欠けてほしくない理由がありました。ほとんどの人がノリ気だったのですが、リンク先の記事に書かれている意見に漏れず、なかには普段は友達のように仲が良くても、休日を割いてまで会社の人間と会いたくない、という人も少なからずいました。
それでもなんとかひとり残らず参加し、家族も誘ってもらったりして、結果としてそれなりに楽しんでくれました。しかし主催したわたしとしても、そういうイベントにノリ気ではない社員に参加してもらうためにした努力は、とても疲弊するものであった記憶が強いのです。決して業務命令としてだせるものでもないのでとても気を使うし、休日のバーベキュー参加による手当さえ検討したほどです。
それなりに誠意を持って、その行事が必要である背景を説明し、お願いをしたとしても必ずしも思いが通じるわけではない、ということを経験しました。その時の自分にはそれが 非常に有意義なものになると確信していたのでしょうね
それ以降、当社を設立してからですが、たぶん当社の社員たちであればバーベキューでもボーリング大会でもキャンプでもやろうとしたら簡単に全員集まると思います。
しかし当社には決められた行事もないし、社員の誕生日にはそれぞれ「あ、おめでと、いくつになったんだっけ」と声をかけるだけ。わたしと社員で各々に食事にでかけることは多々あっても、社員全員でする飲み会は、年に3度ほどでした。それはこれからもそうでしょう。強制することもない。いまのところ社員旅行も予定していない。
今後、自然発生的にそういう話になればそういうことも会社としてするかもしれません。ただわたしは、社員のモチベーションややる気向上のために会社で行事やイベントをすることは今後もないと考えています。
なぜなら、自分自身がそうであるように、仕事に対するモチベーションは、その仕事に対するやりがいでしか向上することができない、と信じているからです。
社員各々に様々な事情を抱えているだろうし、わたしに話していないこともあるでしょう。そういうものとは別に、(その事情が会社や日々の業務に影響がない限りは)日々、仕事を進めていかなければいけません。その仕事に対して、情熱や責任、やりがいを持つことができているか。わたしは社員に対してそういう仕事を与えられているか、ということを常に意識しているつもりです。
よそはよそ、うちはうち、よそを見習えなんて決して言わないけれど、運動会とか誕生会とかうらやましーなー、なんてちょっぴり思ったりするのも本音です(笑)たまにわたしがケーキやアイスを買ってくる程度じゃぁ、リア充会社には遠く及ばないのでしょうね。※写真のケーキは、当社の近くにあるチョコレート屋さんのケーキです。すっごく美味しいです。
ケーキに群がるひとたち・・・・
当社は当社の社風で、やりかたで、なんとかがんばっていきます。
今年も月虹製作をよろしくお願いします!