安形です。札幌はすでに避暑地ではない、と言われてどれくらい経つのでしょうか。最近のこの蒸し暑さは関東のそれと同等でしょうし、短い夏とはいえ、扇風機ひとつではこの暑さをしのぐためには役不足のようです。熱中症で倒れている方も続出しているとのことです。いっぽうわたしは1年半前に引っ越した部屋についているエアコンをかけ続け、自らの体温調節機能を低下させて若干だるい札幌の夏を過ごしています。みなさんも体調管理には充分に気をつけましょう。
そのタクシーなのですが、ちょっといいですか。
「ウィンカーをだしてください、マジで事故るよ」
と言いたいのです。
お客さんの近くに行きたいから、早く目的の場所に行きたいから、とてもよくわかります。繁忙期であれば、秒単位の判断が売上に影響するのでしょう。でも、後ろを走る我々からすれば前の車が「なぜ急に減速しているのか」わけがわからず、そしてそれは大抵が「急ブレーキに近い」ものであるから、非常に危ないのです。これではなんのために車にウィンカーという意思表示機能、つまり方向指示器が実装されているのかわかりません。
前の車がなんの意思表示もなく、急に止まる、急に曲がる、急に横入りしてくる、止まったり曲がったりしながらやっとウィンカーを表示する。想像をしてみてください。あなたはブチ切れますか?それなら安心です。わたしもブチ切れます。(なにもしないですけどね)
これがタクシーだけであれば、「タクシーの運転は危ないから近くにいるときは気をつけよう」と考えることができるのですが、一般車もそういう運転をしていることがあります。おそらく、街全体がそういうことを知らず知らずのうちに許容してしまっているのかもしれません。北海道は街中でもとても道路が広く走りやすいのですが、その代わりに事故が多いのです。それは決して「雪道ですべるから」だけが原因ではないとわたしは思うわけです。
雪ですべることより、前の車が急に止まることのほうがわたしにとっては脅威です。
この止まるのか、曲がるのか、横から入ってくるのか、という交通ルール(車の運転)における意志表示なのですが、車の運転だけではなく仕事においても重要なことです。会社という組織のなかで人と一緒に仕事をしていれば、この意思表示の仕方やタイミングによって様々な影響がでるのでしょう。
・明日の午後にはここまでできているので、そこからこれに着手する予定です
・少し体調がよくないので念のため明日は休暇を取らせてもらいます
・いま手が空き始めてきたので少し手伝いましょうか
上記の3件はごく普通の日常会話なのですが、あるかないかでは大違いですよね。車のウィンカーと同じで、意思表示がないと事故につながります。その事故の内容を想像すると真夏の夜の蒸し暑さが少しヒンヤリしていいですね。
「俺はいまからみんなに迷惑をかける、作業の邪魔になる。でも俺が話したいから話す」
という意思表示をして雑談をすることにしました。いつもごめんね、ありがとね。
きちんとしたオチがつかなくて申し訳ないのですが、基本的なことから自身の仕事を見直すきっかけとしてここに書いておこう、ということでした。
あともうひとつ。親切で気さくで安全運転で、料金おまけしてくれるタクシーの運転手さんも札幌にはたーくさんいますので、観光で札幌に来られる方はそういうタクシーの運転手さんに出会えることを祈っています。